小田急線代々木上原駅の北口から約1分の場所に、
犬のロゴの看板が目印の「Los Papelotes」という古本屋さんがあります。
お店の外に置かれたラックには、「BRUTUS」「POPEYE」
「Pen」「&Premium」等の、カルチャー誌のバックナンバーがずらりと並び、
魅力的なタイトルやビジュアルの表紙に、思わず足を止めてしまいます。
幅広いラインナップに欲しい本が必ず見つかる
ライフスタイル、ファッション、料理、建築、インテリア、旅行関連の雑誌や本、
絵本、写真集、美術書、洋書等、店主のこだわりが感じられる、
センス溢れるカルチャー寄りの本が多く集まっていますが、
話題の小説や「ドラえもん」等の漫画も揃っています。
それほど大きなお店ではありませんが、ラインナップが幅広いので、
ふらっと立ち寄っただけでも、毎回必ず連れて帰りたい本に出会えます。
本の配置も、行く度に微妙に変化していて、
さりげなくフィーチャーされているジャンルや作家の本を見るのも、
新たな発見があって楽しいですよ。
静かな時間が流れる店内
店内はBGMもなく、聞こえるのはお客さんの足音と本をめくる音だけ。
たくさんの本の中から、今日の一冊を探していると、あっという間に時間が経っています。
時間を忘れて本を選んでいると、一人、また一人と、お客さんが入ってきて、
同じように夢中になって本棚の前を行き来しています。
若い女性、おじさん、下駄を履いた若者、サラリーマン、と顔ぶれは様々ですが、
みんな本が好きな雰囲気を漂わせていて、言葉は交わしませんが、
この静かな時間を共有しているという一体感を感じられます。
今回選んだ本★
「SAPEURS –Gentlemen of Bacongo」
著者:Daniele Tamagni / 青幻舎
アフリカ・コンゴ共和国の首都のブラザビル郊外にあるバコンゴ地区に、
「エレガントであることに全てを捧げる」という志向を持った、
「SAPEURS(サプール)」と呼ばれる男たちがいます。
これは、彼らをドキュメントした写真集です。
決して裕福ではないが、お金を貯めて、渾身の1着を身にまとって街を歩く。
また、本物の紳士は、外見だけでなく、優しさや礼儀も兼ね揃えるべきと、
教養や洗練された立ち居振る舞いを身につける。
彼らのファッションセンスが興味深いのはもちろんのこと、
「エレガント」であることへの情熱が写真からグングン伝わってきて、
自分の内面を省みるきっかけにもなりました。
【店舗情報】
古書ロスパペロテス
住所: 東京都渋谷区西原3-4-2紅谷ビルG102
TEL: 03-3467-9544
営業時間:12:00〜23:00
定休日:火曜日